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スタジオの防音工事

スタジオやライブハウスを作る場合に最も大切なポイントは、外部に迷惑をかけないこと、そして快適な音響空間を実現させることです。しかし、この点を疎かに設計・施工したために、後に改修を余儀なくされている防音室が多いのが現状です。開業後に改修した場合、コストもかかりますし、十分な防音対策が不可能となってしまうおそれもあります。専門の防音工事業者によるきちんとした防音室の設計・施工が必要です。

リハーサルスタジオ

遮音・防振と室内音響が大切

リハーサルスタジオを作る場合に大切なのは、住宅など近隣施設に迷惑をかけないようなしっかりとした防音対策を施すこと、そして快適な演奏空間を確保することです。中には、コストを安くするために防音工事業者に依頼せず、自作でスタジオを作った結果、音漏れが発生して近隣とのトラブルに発展するケースもあるようです。そうなった後で改修工事を行っても、十分な防音対策は不可能となりますし、工事の期間中はスタジオも使えなくなり、結果として安物買いの銭失いということになりかねません。リハーサルスタジオの防音工事では、しっかりとした遮音・防振対策、そして室内音響を考慮した設計が大切になります。特にスタジオの場合は防振対策が重要で、防音は完璧でも防振が不十分であるために、近隣とのトラブルに至るケースが多くなっています。ですから、必ず専門の防音工事業者に工事を依頼するようにしましょう。

求められる条件

ピアノや管楽器など、アンプを通さずに大きな音が発生する楽器の場合、基本的に防音対策が施された場所でしか練習出来ません。また、中規模~大規模編成のオーケストラやバンドの場合も同様です。そのため、どんな楽器や大オーケストラでも快適に演奏出来る空間として、リハーサルスタジオが必要になります。最近のリハーサルスタジオは、4部屋以上(各部屋6畳~)、コントロールルーム1部屋、レコーディングルーム1部屋で構成されるタイプが主流となっています。このタイプのリハーサルスタジオの場合、防音工事にかかる費用は500万円~が相場となっています。また、最近ではスタジオの内装をはじめとするデザイン性も求められています。中には、60、70年代の欧米の有名スタジオのような内装を希望するなど、細かく条件を指定して防音工事業者に相談する依頼主も少なくないようです。

レコーディングスタジオ

演奏者がリラックス出来る環境であること

レコーディングスタジオを作る上で重要なポイントとなるのは、外部に音漏れしないように防音対策を徹底すること、また外部からの音の侵入を防ぐことになります。また、部屋の大きさや形、吸音などの音響特性を考慮に入れて設計することが大切です。レコーディングスタジオでは、演奏者がリラックスしてレコーディング出来る環境であることが何よりも求められます。

理想的なレコーディングスタジオとは

一般的には、適度に高音が反射し、低音は反射しない作りが、レコーディングスタジオにおける理想的な音環境とされています。しかし、この条件を満たすのは意外に難しく、低音を反射させないことにこだわりすぎると高音の延びが低下してしまい、逆に高音の反射を意識しすぎると低音が残って音全体が濁ってしまうことになります。そのため、音の特性を考慮してレコーディングスタジオを設計することが重要になります。

ライブハウス

遮音対策と振動対策が重要

ライブハウスでは、レコーディングスタジオやリハーサルスタジオとは比較にならないような大音量を発します。そのため、周辺環境への音漏れや、外部からの音の侵入を防ぐ「遮音対策」と、低音や観客が飛び跳ねた時などに発する「振動対策」が重要となります。また同時に、演奏者や観客にとって快適な音響空間であることも求められます。遮音対策および振動対策としては、床にグラスウールなどの吸音材を敷き込む、天井に骨組を作って振動が伝わらないようにする、入り口を二重扉にするなどの方法が考えられます。

また、残響時間や音響障害の防止対策など、室内音響を考慮した設計にすることが重要です。残響時間は音楽のジャンルによって違ってきますが、クラシックやアコースティック音楽の場合は長めに、ロックなどでは短めに時間を設定します。また、音響障害については、音が必要以上に反射すると音質が悪化しますので、音の反射を拡散させる工夫や、内装を吸音構造にするなどの対策が必要です。

立地条件による防音対策

ライブハウスを新しく作る場合、立地条件に合わせた防音対策が必要となります。ライブハウスから発生する音量や振動は相当なものがあるため、住宅街に作る場合は、防音材の設置方法や音量調整・制限などを、特に注意して調整しなければなりません。しかし、最大限の防音対策を行って施工したとしても、騒音をゼロにすることは不可能です。従って、住宅街にライブハウスを建設することは、色々な制約があるだけでなく、常に騒音トラブルのリスクを抱え込むことになりますので、立地的にはふさわしくないと言えます。

ライブハウスは、一般的には居住環境ではないオフィス街や商店街などに建設されることが多くなっています。そして、発生音についても厳密な取り決めを行って営業しています。また、新しく建設するよりも既存のライブハウス跡などに作った方がコストは安くなりますが、既存の場合は防音対策が十分に施されていないところもありますので、ライブハウスの施工に慣れた防音工事業者に依頼することをお薦めします。

ダンススタジオ

防振主体の工事

ダンススタジオの場合、レコーディングスタジオなどとは異なり、ダンスという特性を考慮して防振中心の工事になります。もちろん、周辺環境に音楽やインストラクターの声が漏れないようにすることも大切ですが、ダンサーたちの踊りによって生じる床の衝撃音が響かないようにすることを重視するためです。例え少人数で踊った場合でも階下や周辺に振動が響いてしまいますが、これが規模の大きなダンス教室であれば、振動の大きさは計り知れません。そのため、近隣に迷惑をかけないような防振対策が重視されるのです。

床を工夫する

ダンススタジオは、近隣への音漏れや振動を防止することも大切ですが、練習中の足への負担も考慮し、床にも工夫を施す必要があります。特にプロのダンサーは練習時間も長時間になるため、硬いフロアでの練習は足に負担をかけやすくなります。ただ、同じダンスでも、ジャンルによって床の仕様も多少異なります。

バレエ専用のフロアでは、弾力性や防滑性の高い材質が求められます。例えば、専用のリノリュームであったり、木の場合は楢・桜・メープルなどの材質が用いられます。

フラメンコの場合は、 サパテアートやステップによる衝撃音が激しいため、リズム音や衝撃を吸収出来るような材質が求められます。また、フラメンコでは足に激しい負担がかかるため、負担を和らげるための材質を使用することも検討すべきでしょう。

タップダンスも、フラメンコ同様に激しいステップと音を発生させるダンスです。そのため、リズム音が軽快に響き、尚且つ滑りにくい材質を選ぶことが求められます。

上記以外のジャンルの場合も、それぞれのダンスの特徴によって床の対策も変わってきますので、ダンススタジオの施工に詳しい業者に依頼することをお薦めします。