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断熱材の種類

断熱材にも色々な種類がありますが、代表的な素材といえばグラスウールとロックウールです。グラスウールはガラス、ロックウールは天然鉱石を繊維にして固めたものです。特に配管や機械などに断熱材を張る際は複雑な構造に対して設置する場合があるため、通常は加工がしやすいグラスウールやロックウールが使われています。

ここでは、グラスウールとロックウールを取り上げ、その特長や性能の比較についてご紹介します。

グラスウール

グラスウールとは、原料であるガラスを高温で溶かし、細い繊維状に固めた素材のことです。細い繊維の集合体が連続空気室を作って空気の動きを封じるため、その結果熱が伝わりにくくなって断熱効果を発揮します。


グラスウールの断熱性

グラスウールの場合は密度と繊維の細さが断熱性を左右します。密度が高くなるほど空気室が細かくなって断熱性が向上します。また、同じ密度で繊維が細く本数が増えることによっても空気室が細かくなるので、同様に断熱性が上がります。一般的なグラスウールでは繊維の太さが約7~8μm程であるのに対して、高性能グラスウールでは4~5μm程となっています。

グラスウールの不燃性

グラスウールはガラスを主原料とするため不燃性が高く、火災時に有毒ガスが発生しにくいのも特長のひとつです。グラスウールの不燃性については国も認定しており、ほかの素材と比較した場合に火災時での安全性が確認されています。

グラスウールの吸音性

グラスウールの内部では空気が静止した状態となっているため、音が伝わりにくいという特長があります。発泡プラスチックを素材とする断熱材と比べた場合、グラスウールの吸音性能は非常に高いことが確認されています。また、グラスウールは遮音性にも優れた素材で、壁や天井に張ることで外部からの音の侵入や、外部への音の流出を最小限に軽減することが可能になります。また、吸音性にも優れた素材であるため、コンクリートや石膏ボードのような遮音性に優れた素材と一緒に使うことで、室内の反響音を抑える効果があります。このような理由から、グラスウールは防音工事の代表的な素材として幅広く使用されています。

グラスウールの耐久性

ガラスを主原料とするグラスウールは熱や薬品などにも強く、長期の使用でもほとんど劣化しないことが確認されています。また、シロアリによる被害も受けにくい素材であるため、その耐久性は非常に高いものがあるといえます。

グラスウールの防湿性

グラスウールの施工時には防湿層の設置が一般的となっているため、グラスウール内部が湿気による被害を受けることはまず考えられません。また、最近のグラスウールは表面がアルミで覆われているものが増えています。アルミには防湿や防水効果があり、グラスウール使用時の防湿性能がより高くなっています。

ロックウール

ロックウールとは、高い耐熱性能を持つ高炉スラグや玄武岩などの天然鉱石を主原料とした鉱物繊維のことです。天然の岩石を高温で溶かすなどして繊維状にし固めた素材です。

ロックウールの断熱性

ロックウールの内部では、細い繊維の間に閉じ込められた空気が静止した状態となるため、熱が移動しにくくなり、高い断熱効果をもたらします。

ロックウールの吸音性

ロックウールは繊維の隙間に大量の空気が含まれるため、音を吸収しやすいという特長があります。グラスウール同様に遮音性にも優れ、住宅などの防音素材として広く使われています。

ロックウールの耐久性

防水効果のある樹脂バインダーを使用し、経年変化もほとんどありません。長期にわたり高い耐久性を発揮する素材です。

ロックウールの防湿性

ロックウールには吸水性が小さい反面、逆に脱水性が高いという特性があり、水分を含みにくい素材となっています。また、施工時に防湿層を施すのが一般的であるため、内部結露の発生を防いでくれます。

ロックウールの不燃性

天然鉱石を主原料とすることから火や熱に強く、不燃性や耐熱性が高いことで知られる素材です。600度の高温にも耐えられることが確認されており、火災時の延焼などを防ぐ効果が期待できます。

ロックウールの安全性

住宅用に使用されるロックウールは、ホルムアルデヒド拡散による区分で使用が制限されない「F☆☆☆☆等級」に区分されており、その安全性が保証されています。


ロックウールの施工性

ロックウールは軽くて柔らかい素材であるため、現場での加工がしやすく、施工も簡単です。また、原料が天然鉱石なので、ガラス繊維のグラスウールと比べると触れたときに皮膚がチクチクしたり、目がかゆくなったりする感じが少なくなっています。


グラスウールとロックウールの比較

グラスウールとロックウールのおもな性能に関してはそれほど大きな違いはありません。ただし、耐熱性に関してはロックウールのほうが優れています。グラスウールの耐熱温度が約200度であるのに対し、ロックウールは600度まで耐えられることが証明されています。より防火性を重視するのであれば、ロックウールを選んだほうが安心かもしれません。


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