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床暖房の選び方

色々な種類の床暖房の中から、ご自宅に最適な床暖房を選ぶには、それぞれの特徴やコストなどを比較した上で最もライフスタイルに合うものを選ぶことが大切です。

ほかのリフォームと同様に、床暖房の導入も簡単にやり直しが効くものではありません。ですから、一生使い続けるということを前提に、よく考えて慎重に選ばないと後々後悔することにもなりかねません。快適に使えることはもちろんですが、安全性やメンテナンスに優れ、コスト面でもお得なものを選ぶことが大切です。

基本的に、電気式は施工や設置が簡単で、耐久性やメンテナンス性にも優れているといったメリットがあります。しかし、快適さに関しては温水式の方が断然優れてますし、安全性もやや分があると言ってよいでしょう。

快適性の比較

 電気式床暖房温水式床暖房
立ち上がりの早さ立ち上がりの時間が遅く、部屋全体が暖まるまで時間がかかります。立ち上がりが比較的早く、電気式よりも早く部屋が暖まります。
床面の暖まり方部分的に熱が伝わらない箇所があるため、床面の暖まり方にややムラがあります。床面全体に熱が伝わるため温度のムラがなく、部屋全体が同じ温度で暖められます。
室内の乾燥への影響床暖房は温風式ではないので室内の乾燥には影響ありませんが、電気式は暖まるまでに時間がかかるため、素早く室内を暖めるには温風式暖房器との併用が必要です。その場合は部屋の乾燥対策が欠かせません。電気式同様に温風が出ないので室内の乾燥には影響ありません。また、部屋が暖まるのも比較的早く、室温も快適に保たれるので、基本的に温水式床暖房のみで快適に過ごせます。

安全性の比較

 電気式床暖房温水式床暖房
ヤケドのおそれ床面に長時間接触していると低温ヤケドを起こす可能性もあります。床面の温度は最大でも40℃程度で維持されるようになっているため、ヤケドするおそれはまず考えられません。
カビなどの発生水蒸気が発生しにくい仕組みになっているため、水滴が結露として付着する可能性が低く、カビやダニなどが発生する心配はほとんどありません。水蒸気が発生しにくい仕組みになっているため、水滴が結露として付着する可能性が低く、カビやダニなどが発生する心配はほとんどありません。
有害物質の発生熱源が電気なので有害物質が発生するおそれはありません。熱源が床下にあるので室内に有害物質が発生するおそれはありません。

初期導入の比較

 電気式床暖房温水式床暖房
施工のしやすさ床下にヒーターパネルを設置するだけなので、温水式よりも施工が簡単です。また、施工の手間が少ないためリフォームでの導入にも適しています。温水パネルのほかに、配管と熱源機を設置する必要があります。温水パネルは床下に取り付けるのが一般的ですが、床上に敷設するリフォーム向きのタイプもあります。電気式に比べて施工がやや大掛かりになります。
設置に必要な条件ご自宅の電力量によっては、電気式床暖房を設置するために電気容量の増設が必須となる場合もあります。また、電気容量の増設によって今までより電気代も割高となります。熱源機は屋外に設置する形となりますので、ヒートポンプや給湯器などを設置するためのスペースが必要です。

メンテナンス性の比較

 電気式床暖房温水式床暖房
メンテナンスの有無仕組みが単純な上に施工も簡単であるため、基本的にはメンテナンスの必要がありません。ただし、故障した場合の修理は不可能とされています。基本的に毎日のお手入れは不要ですが、熱源機の故障などで修理や部品交換といったメンテナンスが必要になることも少なくありません。また、不凍液を使用する場合は定期的な入れ替えが必要になります。
耐用性耐久性が高く、故障などがない限りは半永久的に使用できます。ただし、床材の経年劣化によって床の張替えが必要になる可能性はあります。温水を循環させる配管の耐用年数は30年以上と言われていますが、熱源機の耐用年数は一般的な給湯器などと大差がなく、熱源機が故障した場合は修理・交換が必要になります。

コスト面の比較

費用に関しては、使用する部屋数や面積、時間によって、どちらを選んだ方がお得かが全然違ってきます。初期費用は、一部屋のみに設置するなら電気式の方が割安ですが、面積の広い複数の部屋に設置する場合は温水式の方がお得です。

ランニングコストに関しても、14畳以上の広い部屋で長時間使用するなら温水式の方が割安になります。また、蓄熱式(電気式)の場合は電気代の安くなる深夜電力を使って熱を蓄え、蓄えた熱を日中に放熱する仕組みになっていますので、昼間の在宅時間が長いご家庭の場合はコストを抑えられる蓄熱式もおススメです。

なお、一般的な広さの部屋で床暖房を10年以上にわたって使用した場合、
(※12畳の部屋で一日10時間使用(6ヶ月/年)で算出)
初期費用とランニングコストを合わせた10年間のトータルコストは温水式の方が安くなることが分かっています。

初期費用は電気式の方がかなり割安になるのは確かですが、長期的な視点で考えた場合は温水式の方がお得だと言えるでしょう。

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