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風呂・浴室リフォームのポイント

風呂・浴室は、家の中で最も水を多く使用する場所であるため、湿気によって傷みやすくなっています。傷みの程度にもよりますが、あまり傷み方が酷いようだと、家そのものの寿命を縮めてしまうことにも繋がりかねません。まずは現状の風呂・浴室の状態を把握し、傷み方が激しいようであれば傷みにくいユニットバスへのリフォームを検討するのも良いでしょう。一言でユニットバスと言っても、浴槽の形や広さには様々な種類があり、また好みに合わせて窓や手すりの位置を変えることも可能です。

ライフスタイルや好みを重視するなら

「風呂・浴室のリフォーム=ユニットバスの設置」といったイメージを持たれている方も多いようですが、在来工法の浴室にリフォームする方も少なくありません。ユニットバスにも色々なタイプがあるのは確かですが、浴槽の形や広さなどの面では、在来工法の浴室に比べると自由度が劣ります。その点、在来工法のお風呂は現場で製作するため、形や広さをある程度好きなように決めてから作ることが出来ます。また、日本ならではの檜のお風呂にこだわるのなら、選択肢は在来工法しかありません。

しかし、ユニットバスなら工事は2、3日程度で終わりますが、在来工法の浴室を作るにはある程度工期が長くなります。従って、ユニットバスと在来工法のどちらが良いとは一概には言えません。傷みにくさや工期の短さ、そしてコストを重視するならユニットバス、ライフスタイルや好みを重視するなら在来工法の浴室・・・といったように、自分や家族の希望をよく話し合ってどちらを選ぶかも大切なポイントです。

浴室と洗面所を同時にリフォームした方が効率的

風呂・浴室のリフォームを行う際に、一緒に洗面所をリフォームした方が効率的な場合もあります。と言うのも、一般的に浴室と洗面所は隣接していることが多いため、配管などが繋がっている場合は同時にリフォームした方が効率的で安上がりだからです。ですから、風呂・浴室のリフォームを検討される場合は、洗面所の傷み具合もチェックして、一緒にリフォームすることも考慮に入れてみると良いでしょう。

家族の安全に配慮した風呂・浴室にリフォームする

日本では、交通事故による死者の数よりも家庭内の事故で亡くなる人の方が圧倒的に多いという統計が出ています。中でも入浴中に命を落とす人が年々増加しており、特に冬場における高齢者の入浴中の事故が目立って多くなっています。その原因として、脱衣所・浴室の室温とお風呂のお湯との温度差が大きいと、急激な血圧上昇を招くためと考えられています。これによって、入浴中に脳溢血などを起こして気を失い、浴槽の中で溺死してしまうという事故が多くなっているのです。ですから、高齢者のいるご家庭では、温度差対策を考慮に入れた風呂・浴室リフォームを行うことが望まれます。最近では、浴室内に乾燥機能を兼ね備えた暖房機を導入したり、足の裏を温めるためにタイルにサーモフロアを使用するなどのリフォームも増えています。また、浴室や浴槽内は滑りやすくなっているため、転倒事故を防ぐための配慮も必要です。

経済的でお手入れも楽な風呂・浴室が理想

お風呂をはじめとする水廻りは、湿気が溜まって汚れやすくなる場所です。そのため、こまめなお掃除がどうしても欠かせなくなります。せっかく風呂・浴室をリフォームするのであれば、お掃除が楽で、しかも経済的に使える環境に改造した方がお得です。最近は、汚れが着きにくく掃除しやすい浴室用の床などもありますし、また節水シャワーや光熱費を抑えるための商品なども多く使用されています。

カビ対策を施す

浴室など湿気が多い場所ではカビが発生しやすくなります。カビが発生しにくい環境にするためには、換気を良くすることが絶対条件になります。ですから、浴室のリフォームをするなら、換気の良い空間に作り変えてしまうのが理想です。浴室の換気が良くなれば、カビが発生しにくくなるだけでなく、水垢も溜まりにくくなるので、お掃除やメンテナンスも楽になります。

カビを防ぐには換気も重要ですが、浴室の防カビ対策も施しておきたいところです。特に在来工法の浴室は、床や壁、天井部分が塗装されているために湿気を吸収しやすく、カビにとっては繁殖しやすい環境となっています。また、風呂桶などに木製の材質のものを使っている場合、檜など抗菌性の高いものを除けば、やはりカビが発生しやすくなりますので、材質の選定にも気を配るようにしましょう。

リフォームで快適且つ理想のバスルームを実現する

お風呂は一日の疲れを癒せる場所であることが大切です。せっかくリフォームするのなら、今までのお風呂とは見違えるような空間に変えてみたいですよね。床や壁、天井、そして浴槽の色や材質が変わるだけでも印象は大きく変わります。また、窓の位置やスタイルを変えてみたり、鏡や棚、化粧台などを取り替えたり、あるいは新しく設置するなどして、理想のバスルーム実現を目指して演出を工夫してみてはいかがでしょう。こうした楽しみ方が出来るのもリフォームならではの醍醐味です。

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